软脑软件 宋文洲先生 邮件杂志 连续专栏刊载(第5回)记载(2011/02/25)
软脑软件有限公司 宋文洲先生 邮件杂志 连续专栏刊载
(第5回)记载
北京龙乐广告有限公司 山本達郎総経理的连续刊载专栏 最終回
中国で会社を作るのは大変じゃないんですかとよく聞かれますが、会社を作ること自体は難しくないと思います。役所に行って必要書類は何かを聞き、それを揃えれば良いのです。本当に大変なのは作ってからのことで、今回のコラムでは私が約5年間中国で会社を経営してきて最も難しいと思っていることを書きたいと思います。
会社を設立したのが2006年4月なので、あと2ヶ月で丸5年になる。思った通り行っていることもあれば、行っていないこともある。その中で、最も難しく、そして最も大切だと思っていることは、「人」である。人とは、主に社員・顧
客・パートナー・株主がいる。この中でも、主に社員について書きたいと思う。
会社を作った当初は、浮き沈みも激しく、正直会社が潰れそうになったこともあった。その時は、「もうあと2、3ヶ月したら、会社を潰して帰国することになる、就職活動をしなくてはならない…」等と思ったものであるが、なんとか周りの皆さんのお陰で乗り切ることが出来た。
その窮地に陥っていた時にはまだ中国人社員しかいなかったのだが、彼らとも危機感を共有して、一生懸命頑張ってもらおうと、現状を話したのだが、それで頑張ろうとする人もいれば、その逆に思った人もいたようだ。
その前後で、会社の備品がなくなったり、「社長、売れました!」と鼻息荒く会社に帰ってきたものの、「相手の担当者が袖の下を要求していて、この口座に振り込んでくれと言っています」と渡された口座番号が、実はその社員の彼
女のものだったり、営業のインセンティブのパーセンテージを勘違いした男性社員が、さんざん泣いて喚いてゴネた挙句、1ヵ月後に分かったのは、その前に一部を自分の懐に入れていたということもあった。
こちらは弱みを見せて一緒に頑張ろうとしていても、いざ相手の陣地に攻め込んで行ったら、後ろから撃たれるような感じである。社員としても「沈む泥舟
から取れるものだけ先に取っておこう」と思ったのであろう。
創業当時に作った会社の理念の中に、「会社関係者を幸せにする」というものが入っていたが、どんな立派な理念も、ただ壁にかけておいたり、サイトに載せておいただけでは、「絵に描いた餅」である。上記のような社員に対して、上から叱りつけるだけでは事態は解決しないと思い、「どうすれば、社員が進
んで心から気持ちよく働いてくれるのか?」と考えた。
中国では一般的に終身雇用でもなく、2、3年での転職も当たり前で、「会社とは社長の金儲けのための組織で、社員はその道具である」と考えられていることも多い。それでは、気持ちよく働くことはとうていできないだろう。会社が発展することによって、社員も幸せになるのだということが、心から分からなくてはいけないのだと思った。
まずは社員のことをシッカリ理解しようと、中国語や文化を勉強したり、月に
一度は全員と個人面談をし、皆で食事会や飲み会を開いたり、大型連休の際には、中国人社員の実家を1つずつ訪ね、最も遠い時には列車(しかも椅子席!)
で27時間かけて湖南省の田舎町まで行ったりしたこともあった。そして、皆の能力やスキルが上がり、人間的な成長の役にも立つようにと読書の時間を作っ
たり、講演会やセミナーに行くようにしたり、毎週1回、会社の理念についてや、目標について、全社員にメールを出すようにもしている。
会社がこのように大きくなれば、皆もこのようになるという絵が見えるようにと書いている。それは給料面でもあるだろうし、大きな仕事ややりがいのある
仕事が出来たり、能力が上がったりということでもあるだろう。人間、こうしようと思ったとしても、1ヶ月、2ヶ月と忙しくしていると、その気持ちも薄れ
てしまうものである。そうならないように、そして、自分自身も忘れてしまわないようにと、毎週このメールを書き、返事をもらうようにしている。
これらは社員についてのことであるが、クライアントやパートナー、株主に対しても、同じように本質的に考えたいと思っている。結局のところ、それぞれが幸せにならなければ、長期的な発展は望めない。誰か1人だけが良い思いをしていても、その関係は続かない。
クライアントに対しても、質の悪いサービスを提供して、高いお金をもらっても、継続してもらえないだろう。自分の胸に手を当てて、本当に良いと思えるものを提供し、満足してもらい、喜んでそれに見合う正当な対価を払って頂く
のが真のビジネスであろう。常に相手の立場に立ってものごとを考え、自分に厳しく努力を重ね、周りを幸せにしながら、そのスパイラルを大きくしていき
たいものである。
(过期杂志)
> 第一回 「急発展する中国EC市場とその背景」
> 第二回 「100万人のタオバオチルドレン」
> 第三回 「現場感と中国インターネット市場」
> 第四回 「中国での起業と120%の力を発揮する方法」